視点が多数の為、様々な顔を持つ急所を設け、全体的な調和を取って造ります。
回遊式の庭は見る場所によって風情の違った味わいが楽しめるので、回遊するのもひと場所でじっと見つめるのも又よし。
敷地の関係でポイントも少なく見せる場には器量の良い材料をもってくる事により、人の目を引き付けられます。
ただし景観の「力」が偏る事がない様に脇役の配置バランスも重要です。
親子三代に渡って受け継がれた庭師としての技術を誠意を持って表現していきます。
得意分野は日本庭園で庭全体がいやみのない、さも「何年も前からそこに日本庭園がありました」と云う様な落ち着いた風情の庭造りです。
日本庭園の基本である曲線を各所でふんだんに使いつつ、高低差、遠近感、三角形になる配置のバランス。
季節による木々の色の変化などを意識しつつ庭全体の「力」が一方づかない様に心掛けながら調和を取っていきます。
各植木が庭園のその場所において最適な大きさである様に心掛けながら、枝ぶりのバランスをとり、
仕上がりとしては「どこの枝を切ったか分らない。でもきれいに格好良く」をモットーとしています。
親方自ら足袋を履き、陣頭指揮をとる事を基本にしています。
ひとつひとつの作業に目を配り、現場の隅々まで妥協する事なく、納得のいく仕事をしてゆきます。
